圧迫骨折は、背骨が押しつぶされるようにして生じる骨折です。主な原因は骨粗しょう症により、骨がもろくなっていることにあります。転倒や重い物を持つことで生じることが多いですが、前かがみ動作やくしゃみなどのわずかな衝撃で起こることもあります。若年者でも交通事故や高所からの転落など強い外力が加わった場合には生じることがあります。主な症状は、背中や腰における急な痛みや動作時の痛みです。その他に、背中の曲がり、身長の低下などがあります。治療では骨折部が骨癒合するまでコルセットにより、背骨を固定します。椎体形成術と言って、骨折部に骨セメントを注入するような手術が行われることもあります。再発を予防するためには、骨粗しょう症の治療をしっかり続けるようにして下さい。その他には、適度な運動、適度な日光浴も重要です。

手足のしびれ
手足のしびれの原因は、神経や血流の異常などさまざまです。手関節部で神経が圧迫されて手のしびれが生じる手根管症候群、肘部で神経が圧迫されて手のしびれが生じる肘部管症候群、全身の末梢神経が障害される糖尿病、頚椎や腰椎における神経の圧迫、脳卒中などの脳の病気、血行不良、ストレス、筋肉の緊張などが原因としてあげられます。片側だけの手足が急にしびれて動かしにくい、言葉が出にくいといった症状の場合は、脳卒中の可能性があります。早急に救急車で脳神経外科を受診して下さい。慢性的にしびれが続く場合は、原因疾患を調べて治療するよう、早めに医療機関を受診しましょう。

首が原因の頭痛について
季節の変わり目の体調不良について
膝前十字靭帯(ACL)損傷
ばね指
足根管症候群
打撲
打撲は、転倒や衝突などにより身体の一部に強い衝撃が加わり、皮膚の表面に傷がないものの、皮下の血管や筋肉、組織が損傷を受けるケガのことです。いわゆる「青あざ」や「たんこぶ」なども打撲の一種です。主な症状としては、腫れ・痛み・内出血(皮下出血)・熱感などがあり、受傷直後から時間の経過とともに出てくることが多いです。
打撲の初期対応としては冷却が重要で、腫れや内出血の広がりを抑える効果があります。ただし、強い痛みが長引く場合や、関節の動きに制限がある場合、骨折や靭帯損傷が隠れている可能性もありますので、整形外科での診察をおすすめします。
打撲は軽傷に思われがちですが、部位によっては重大な障害を残すケースもあります。例えば、頭部や腹部の打撲では、見た目以上に内部の臓器が損傷している可能性もあるため注意が必要です。気になる症状がある場合は、早めにご相談ください。

寝違え
寝違えは、朝起きたときに首が痛くて動かしにくくなる状態を指します。主な原因は、睡眠中の無理な姿勢や筋肉の冷えなどにより、首や肩の筋肉、靱帯に炎症が起こることです。突然の鋭い痛みや首を動かしにくくなるのが特徴で、日常生活に支障をきたすこともあります。通常は数日で自然に改善します。痛みが強い場合は消炎鎮痛薬の使用や安静が有効です。無理なマッサージやストレッチは逆効果になることがあるため注意が必要です。長期間続く場合は、他の病気の可能性もあるため医療機関を受診しましょう。

手根管症候群
手根管症候群は、手首にある手根管というトンネル内で正中神経が圧迫されることによって引き起こされる神経障害です。手根管は、手首の内側にある骨と靭帯で形成された狭い通路で、ここを正中神経と腱が通過します。圧迫により正中神経が障害されると、手のひらや親指、人差し指、中指、時に薬指にかけて痛み、しびれ、感覚異常が生じます。
原因としては、手首の過度な使用(特に反復動作)、妊娠、肥満、糖尿病などが挙げられます。症状は夜間や明け方に悪化し、手を振ったり動かしたりすることで一時的に緩和されることが多いです。
診断は、症状に加え、手根管を圧迫するテストや神経伝導検査により行われます。治療法としては、投薬・電気治療が中心で、症状が重度な場合にはステロイド注射や手術が選択されることがあります。


