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事故による通院や、リハビリ、患者様からの質問

理学療法士の入江です。
大阪府の交通事故発生件数をご存知でしょうか?
令和3年 事故件数 25388件
令和4年 事故件数 25509件
ありました。
交通事故で、これまでに当院に来院された患者様からの質問や通院の流れについて簡単にご説明させて頂きたいと思います。
まず、最初の通院で生じる問題として、受付に来られた時に保険会社と連絡を取っていない場合があるという事です。これが結構多くみられます。この場合、一旦支払いが10割負担となり1万円以上の請求になる事もあります。もちろん、保険会社と連絡を取って頂き、交通事故扱いになれば全額返還はされます。事前に保険会社と連絡を取り、「いさか整形外
科を受診します。」と伝えてから来院して頂くとスムーズに事が運びます。
その後、診察を受けて頂きリハビリが必要となり、我々スタッフと関わることになってから、非常によく頂く質問が3つあります。
1つ、どれぐらいで治りますか?
2つ、どれぐらいの頻度で来院すればいいですか?
3つ、(ある程度通われた方で)保険会社から電話が鳴るんですが、どうすればいいです
か?
1つ目の質問ですが、事故の具合にもよりますし、これぐらいで治ると申し上げにくいのですが、3ヶ月〜6ヶ月の期間で見て頂ければいいと思います。怖いのは、そんなにドンとぶつかってないから大丈夫だろうとか、そんなに痛くないし大丈夫だろうなど、自己判断をしてしまう事です。ご自身が思う以上に事故の衝撃は、体にとって大きな負担になっていることが
多々あります。しっかりと、ドクターやリハビリスタッフと話して、専門的な意見を聞きましょう。
2つ目の質問ですが、最初は頻ぱんに通院するようお願いしています。状態が悪い時にはしっかり通院して頂き、状態が良くなってくれば、通院頻度を下げて頂く事も可能と思います。これも、ご自身で「良くなってきたから、そんなに通院しなくてもいいか。」と自己判断するのではなく、スタッフに相談して下さい。
お仕事などで、通院時間を作るのは、なかなか大変ではあると思いますが、後々の体の事を考え、しっかり通院して頂ければと思います。
3つ目の質問ですが、基本的にはありのままを答えていただければと思います。保険会社から電話がかかって来るなら、もうやめた方がいいのかなと思う方も多いようですが、「まだ調子が悪い、まだまだ痛い」など伝えるべきことは、しっかり伝えてほしいです。
それから、この質問を受けた時には、「弁護士特約に入っていますか?」とお尋ねしています。大体の方は分からないと答えられるのですが、車の任意保険に入られている方は、是非確認してほしいです。ご自身が入っていなくても、ご家族が入っている場合もあるので確認してみて下さい。ご家族にも適応している特約も多くあります。弁護士さんにお願いすれ
ば、電話対応や、事故の色々な手続きをしてもらえるので、ご自身の負担を減らすことができると思います。
症状がある場合は、「たいした症状ではないから、受診する必要ない」などの自己判断はせずに、すぐに整形外科を受診下さい。きちんと診ておいてもらわないと、後々症状が悪化したり、長引いたりすることがあります。自己判断をすることなく、まずは整形外科を受診することを強く勧めます。

冬場のケガと対策

明けましておめでとうございます。

年も明けまだまだ寒い時期が続きますが、冬はケガが増えやすい季節です。

主な理由として寒さによる筋肉の冷えが挙げられます。筋肉が冷えることで血流が悪くなり、筋肉自体が酸欠状態になってしまい硬くなりやすくなります。筋肉が硬くなると柔軟性が低下するため、急な動きによるケガのリスクが高くなります。

また、普段から運動習慣がないと、寒さで余計に固まってしまっているのでケガのリスクもより高くなります。

短時間でも毎日ストレッチを続ける事が予防につながります。ストレッチを行う場合も止まって行うストレッチよりも身体を動かしながら行う動的ストレッチの方がより効果的です!

動的ストレッチにはいくつか種類がありますが、一例をご紹介します。主に股関節周りを伸ばしていくストレッチになります。

1.両手を後ろに組み、両足は腰幅くらいに開きます

2.ひざを軽く曲げた姿勢から、片足を一歩後ろに下げます

3.ゆっくり腰を下ろしていき、ひざが90度一歩手前のところで止めます

4.ゆっくりと腰を上げていき1の姿勢に戻ります、足を変えて繰り返します

紹介したストレッチはほんの一例です。こういった運動指導も当院では行なっていますので困りの方は遠慮なくご相談ください!

寒暖差の影響

こんにちは。

最近気温が上がったり下がったりしているため、体調不良に注意が必要です。
人の体は自律神経によって調整されています。交感神経と副交感神経の2つから成り立っておりバランスを取り合うことで呼吸や心拍の調整・体温の維持など行っています。
しかし、寒暖差が激しいと自律神経が乱れ通常よりも疲れやすくなったり集中力の低下や不眠等の不調の症状が出てきます。

対策として
1.運動
 ウォーキング・水泳・ストレッチ・ヨガなど自分のペースで可能な運動がおすすめです。

 ※競技などの激しい運動は交感神経が極度に高まり自律神経のバランスを崩す可能性があるため控えましょう。

2.入浴
 入浴は自律神経を整え、質のいい睡眠をとれると考えられています。
3.体を温める食べ物の摂取
 体温が上昇することで自律神経も安定するため温かいものを食べましょう。

寒暖差に負けず過ごしていきましょう。

シンスプリント

 シンスプリント

 

ふくらはぎの内側、下1/3に起こる運動時の痛み、運動を始める際の痛みが主な症状です。

 

原因としては筋膜(筋肉を覆う膜)や軟部組織の炎症、スネの筋肉の擦れと言われています。

 

下肢筋力が弱い中高生に発症しやすいです。

 

また踵が内側に倒れ込み、重心が内に寄る回内足や、土踏まずが消失し足裏全体が平たくなっている扁平足の方は注意が必要です。

 

治療として

下肢筋力の強化とストレッチ

インソールなどの挿入による変形矯正や衝撃緩衝

局所の抗炎症治療

などが挙げられます。

 

似ている疾患にスネの骨の疲労骨折もあるので症状がある方は迷わず受診することをオススメします。

 

 

 

テニス肘

テニス肘とは肘の外側の骨に痛みが出ることをいい正式な疾患名は「上腕骨外側上顆炎」と言います。

テニスをしている人に多くみられることからこの疾患名がつけられていますが、日常生活でも起こることが多い疾患です。

 

 

原因

前腕の外側の筋肉は肘の外側の骨に付着しており手首をそらす働き、腕を外に捻る動作をするものがあります。これらの動作をしすぎると前腕の外側の筋肉による牽引力がかかり付着部の骨に炎症が起こって痛みが出てきます。

手首をそらす動作、腕を外に捻る動作によって痛みが出ているのでなるべく手首をそらし過ぎない、腕を外に捻り過ぎないようにすることが大切です。

 

治療

・痛み・炎症を抑える飲み薬

・湿布薬

・電気治療、レーザー治療

・前腕の筋肉のマッサージやストレッチなどでの筋弛緩

などがあります。

 

痛みがある方は放置せずに早めに受診することをおすすめします。

 

 

五十肩

こんにちは。

1度は耳にしたことがある「五十肩」

50歳前後に生じる特に誘因のない肩関節痛のことを「五十肩」と言われています。加齢による組織の退行変性を基盤として微細損傷から炎症が起こり肩周囲に波及することが原因と言われています。

その五十肩ですが適切な治療をしないと痛みが消失した後も腕が上がりにくい、後ろに手が回しにくいなどの症状が残ってしまう可能性があります。

急性期、慢性期、回復期と段階があり

(急性期)

・特に誘因なく運動痛が起こり自発痛、夜間痛も生じる

・徐々に自発痛、夜間痛が増悪し運動痛も強くなる

・特に内外旋動作で激痛が生じるようになり髪を結ぶ動作などが制限され数ヶ月持続する

 

(慢性期)

・自発痛、夜間痛が消失するが肩関節の拘縮が起こるため寝返りをすると痛みで目が覚める

・拘縮は急性期のまま残存するかより悪化する

・自発痛が消失することで徐々に可動域が広くなっていきこの状態が半年〜1年続く

 

(回復期)

・可動域が改善し半年ぐらいかけて回復し続けるが発症前の可動域までは回復しないといわれている

 

治療内容として

消炎鎮痛薬、筋弛緩薬、局所麻酔薬、ヒアルロン酸の関節内注入などで痛みの原因である炎症を抑えます。その後徐々に痛みは治まりますが、動作での痛みや肩関節の可動域が制限されるためリハビリにて

・日常生活で痛みが出ないように動作指導

・夜間痛に対するポジショニング指導

・可動域改善に向けて運動療法

を早期から行うことで回復が早くなり腕が上がりにくい等の後遺症も残さないようにできるため

自己判断に任せずまずは専門の整形外科にかかることをお勧めします。

水中毒について

こんにちは。今年の夏は非常に暑く、残暑が続いています。そんな時、熱中症だけでなく、「水中毒」という症状にも気をつけてください。

 

水中毒は、過剰な水分のみを摂取することによって、生じることがあります。水分を補おうと大量の水だけを飲むことによって、血液中の塩分濃度(ナトリウム)が急激に低下し、「低ナトリウム血症」の状態になることを水中毒と言います。

 

水中毒の症状としては、めまいや頭痛、多尿や頻尿、下痢などです。悪化すると、嘔吐、意識障害などの症状が現れることもあります。

 

対策として

1.こまめに水分を摂る

 

水分を摂るとき、一度に大量にとらず、こまめにとりましょう。一度に大量の水を摂取すると、かえって体内の電解質のバランスが乱れます。1回の水分摂取で補うのではなく、こまめに分けて水分を摂りましょう。

 

2.水分だけでなく、合わせて塩分も摂りましょう。

 

屋外で汗をかいた日は、塩分摂取も心掛けましょう。水分と塩分を同時に摂取できるスポーツドリンクや、水や麦茶等に塩を足したものもいいとされています。

 

まだまだ、暑い日は続くとニュースでも流れています。体調管理に心がけながら、残暑を乗り切りましょう!

 

 

冷房による影響

こんにちは。

 今年の夏は例年と比べ、過去最高気温を更新しており、冷房設備が不可欠です。
しかし、日頃使っている冷房が自律神経のバランスを崩し、夏バテ(冷房病)の原因になってしまうこともあります。

特に

・日頃から冷えやすい人(平熱が35度以下の人)

・冷房が効いた空間で過ごす時間が長い人

・冷房の効いた屋内と暑い屋外を頻繁に行き来したりするような人

                                に注意が必要です!!

予防として

①入浴時に浴槽につかる →3840℃のお湯に約1015分つかる

適度な運動で筋肉をほぐす
バランスの整った食事をとる
規則正しい生活リズム

脱水による影響

これからいよいよ夏本番ですね。

スポーツや海など外出する機会も増えると思います。

夏は、気温の上昇とともに体温も上昇するため発汗することで体温を下げようとしますが、汗には水分だけでなく塩分も含まれており、この両方が失われ補給できていない場合に脱水になります。

脱水症になると血圧が低下し、必要な栄養素が体に行き渡らなくなります。さらに、骨や筋肉から電解質が失われることで、足がつったり、しびれが起こることもあります。

脱水症を放っておくことで熱中症などに移行していきます。

対策を行い、脱水症を予防しましょう。

 

⭐︎脱水症予防のためのセルフケアポイント⭐︎

 

◎こまめな水分補給

1日当たり最低でも1.2リットルを目安に、のどが渇く前からこまめに水分補給する習慣をつけましょう。

※緑茶やウーロン茶はカフェインが含まれており利尿作用があるので水分補給にふさわしくありません。

◎運動時には塩分も一緒に補給‼︎

水分と塩分を同時に補給できるスポーツドリンクを摂取するようにしましょう。また水や麦茶には、塩や梅干しなどを足して塩分を補給すると良いです。

 

天気による頭痛

雨が降る前は頭痛、めまい等の症状を訴える方がたくさんいらっしゃいます。

 

この症状は天気や気圧など気象の変化に自律神経が敏感に反応することで起こります。

症状を予防するためには、規則正しい生活を送ることが大切です。

早寝早起き、バランスのよい食事、日中の適度な運動を心がけることで自律神経が乱れにくい身体にしておきましょう。

 

 

また、普段から耳の周りのマッサージをしておくのもオススメです。指で耳をつまんでくるくる回したり、上下左右に動かすのを定期的に行ってみてください。

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