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足がつった時の原因と対処法

足がつるとは、筋肉が突然強く収縮し、痛みを伴う状態を指します。筋肉が意図せずけいれんを起こすことで、数秒から数分間、強い痛みを感じることがあります。多くは一時的なもので自然に治まります。足がつる原因には、筋肉の疲労、水分・電解質不足、冷え、血行不良などがあります。特に睡眠中や運動後に起こりやすく、高齢者では頻度が増す傾向にあります。対処法としては、つった筋肉をゆっくり伸ばすストレッチや、温めて血行を促すことが効果的です。日頃からの水分補給やストレッチも予防につながります。

半月板損傷について

半月板損傷は、膝の関節内にある軟骨(半月板)が損傷することで、膝の痛みや腫れ、可動域制限を引き起こします。半月板とは、膝関節の中にあるC字型または三日月型の軟骨組織で、大腿骨(ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間に位置しています。左右の膝にそれぞれ2つずつ内側半月板と外側半月板があります。半月板の役割としては、歩いたり走ったりしたときの衝撃を吸収し関節へのダメージを軽減する、膝関節の安定化に関わっています。

スポーツや事故、加齢などが原因となり、特に膝をひねる動作や急激な方向転換で負傷しやすいです。軽度の損傷であれば、安静やアイシング、消炎鎮痛剤を使って痛みを和らげることができます。 

また、リハビリを通じて膝周りの筋力を強化し、関節を安定させることが重要です。症状が改善しない場合や、半月板の大きな損傷がある場合は、手術(関節鏡手術)を検討することがあります。手術後もリハビリが必要です。膝の痛みや違和感が続く場合は、早期に整形外科医に相談しましょう。

股関節前方痛について

 股関節前方痛(鼠径部や大腿の付け根の痛み)は、

変形性関節症、股関節唇(骨頭を覆う軟骨)損傷や股関節インピンジメント(骨同士の衝突)などが

原因とされます。

スポーツ活動や長時間の座位、過度な負荷が加わることでこの痛みが増すことがあります。

特に若年層では股関節インピンジメントによる機械的刺激が原因となることが多く、

中高年では股関節の軟骨の摩耗による変形性変化が関与する場合が多いです。

診断には問診、X線検査、診察に加え、MRIが有用です。

治療は原因に応じて、保存療法(リハビリ、内服薬)や手術療法が行われます。

重症化させないよう早期診断、早期からの適切な治療が重要です。

足関節捻挫

足関節捻挫とは、足首の関節に過度な力が加わることで、靭帯が伸びる又は断裂したりするケガです。

スポーツや日常生活での転倒、着地の失敗などで発生します。

主に外側の靭帯が損傷されることが多く、痛みや腫れ、可動域の制限が生じます。

軽度な場合は安静や冷却、圧迫、挙上で改善しますが、重度の場合は医療機関での診断と治療が必要で、

再発防止のための固定を早い時期から受ける事が重要です。

トミージョン手術について

今MLBで活躍中の大谷翔平選手が肘に行った手術は、トミージョン手術と言って、肘の内側側副靱帯損傷に対して、これを再建する手術です。

肘の内側側副靭帯は、肘の内側にあり、投球時に肘を支える重要な役割を果たしています。投球を繰り返すことで、損傷することがあります。

この靭帯は損傷が進行すると、痛みが出たり肘の動かせる範囲が狭くなったりして、更には投球パフォーマンスの低下を来します。

早期の診断と治療が重要で、適切な治療を早期に開始することで治療期間も短くて済み、今後の投球生活を守ることができます。痛みや違和感が出て来た際は、すぐに専門医を受診するようにして下さい。

寒くなると関節が痛くなる現象について

寒くなると関節が痛くなる現象は、気温の低下によって体の血流が悪化し、関節周りの筋肉や靭帯が硬直することが原因とされています。また、寒さによって関節内の液体が粘度を増し、動きが鈍くなることも影響します。特に、関節に負担がかかっていたり、炎症がある場合は、寒さがその症状を悪化させることがあります。関節炎などの持病がある場合、このような症状はより顕著に現れやすくなります。防寒対策や軽い運動、適切なストレッチが予防に役立ちます。

変形性膝関節症に対するリハビリ

変形性膝関節症に対するリハビリテーションは、痛みの軽減、関節の可動域の改善、筋力の強化を目的とします。

初期段階で炎症がある場合には、アイスパックや薬物療法を行い、安静を保つことにより、関節の炎症を軽減させます。その後、ストレッチ、関節可動域の訓練、筋力強化訓練(主に太ももの大腿四頭筋)を行います。

トレーニングでは、ウォーキングや水泳などの低衝撃運動を実施して、徐々に下肢に負荷をかけていくこともお勧めです。日常生活の動作や姿勢の改善、体重管理も、痛みを和らげるうえで重要です。

 

人工骨頭置換術後リハビリについて

最近は、変形性股関節症で、股関節に人工骨頭置換術をする人が増えています。

大腿骨人工骨頭置換術後のリハビリでは、早期の可動域改善と筋力強化を目指します。最初は歩行器や杖を使って、体重をかける練習から始めます。また、股関節の屈曲や伸展、外旋、内旋の運動を行ってもらい、股関節周囲の筋力を強化します。無理なく段階的に運動量を増やし、痛みを軽減しながら機能回復を目指していきます。リハビリで、股関節の動きや筋力が戻ってくると、日常生活の動作がスムーズになります。

担当の理学療法士と相談し、個々の進行状況に応じたプログラムを行うことが重要です。

肉離れ

 

肉離れとは筋繊維の正常な伸張範囲を越えた場合に起こります。筋肉が収縮しているときに引き伸ばされる力がかかることで発症し、多くはスポーツ時におこります。例えば急に走り出したり突然止まったり、ジャンプなどの動作でおこりやすいです。部位としては大腿四頭筋やハムストリングス、下腿三頭筋での損傷が多いです。

また発症の危険因子として筋疲労、柔軟性の低下、不十分なウォーミングアップなどがあげられます。

症状としては重症度に応じて腫脹、皮下出血班、筋の硬結,陥凹がみられます。初期治療は冷却など行い安静にし、急性期症状(痛み、腫脹)が落ち着いたらストレッチング、筋力強化などのリハビリテーションをおこなっていきます。スポーツ前後でのウォーミングアップ、ストレッチなどケガ予防をして楽しく運動していきましょう。

ストレッチ

ストレッチとはスポーツ・医療の分野では筋肉を良好な状態にする目的で筋肉を伸ばすことです。

効果としては筋肉の柔軟性・関節可動域の向上がみられ、それにより怪我の予防にもなります。血流改善による疲労回復促進やリラックス効果などメリットが多くあります。

一言でストレッチと言っても種類が色々あり今回は動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)と静的ストレッチ(スタティックストレッチ)を簡単に紹介します。

 

動的ストレッチ(ダイナミックストレッチ)とは

リズミカルに反動動作を使い、関節を通常可動域以上に動かし筋肉を伸ばすストレッチです。ラジオ体操も動的ストレッチの一つで、運動前のウォーミングアップに適したストレッチです

 

静的ストレッチ(スタティックストレッチ)とは

伸ばしたい筋肉に関わる関節を、通常可動域以上の位置で一定時間(20秒程)保持するストレッチです。運動後のクールダウンに適したストレッチです。

 

ストレッチをするときの注意は

無理をしないこと。

怪我した部位に行わないこと。

 

ストレッチは毎日継続して行うと効果も上がりますので日常生活に是非取り入れてみて下さい。

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